ゆとり世代のプロサッカー選手。丸山龍也のオフィシャルブログ。現在は欧州リトアニアでプレー中。

2015年5月29日

幸福な朝食、退屈な夕食。

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僕は定時制高校に通いながら、午前中に社会人クラブでトレーニングに励むという特殊なミドルティーンを送っていました。
その定時制高校では年明けに「映画鑑賞会」的なイベントがあって、一応ちゃんと出席しないと単位に響く「授業」なわけですが、鑑賞会のその日は横浜西口のムービルに集合し、各々映画を見て帰っていく日になります。

 

そんな2010年の2月、高校2年生の僕が見たのが「ゴールデンスランバー」

 

 

オススメの映画教えてください!好きな映画は何ですか?
と聞かれたときに、必ずゴールデンスランバーと答えているような気がすします。
それぐらい面白かった映画で、その後も劇場に2,3回足を運んだし未だに観る映画。
TV初放映の日がなんと2011年の3月12日で、もちろん日本には映画を放送してる余裕はなく、指折り数えて待ってたから残念な思いをしたこともありました。

とまあ、映画のことは映画を観てもらうとして、とにかくザックリヒトコトでいうと「印象深い」映画。伏線回収系が好きな人は必ず観たほうがいいかも。

 

 

 

で、この人生で一番好きな映画のエンディングが、斉藤和義の「幸福な朝食 退屈な夕食」。
Twitterとかでちょくちょく呟くから、周りの人は僕がこの曲を好きなことを知ってる人も多いと思う。一番好きな曲のひとつは、一番好きな映画のエンディングなのです。

 

とにかく歌詞が良い。
ゴールデンスランバーの原作者であり、重力ピエロやアヒルと鴨のコインロッカーでお馴染みの伊坂幸太郎さんは作家になり始めた当初、サラリーマンと作家の2足のわらじを履いてたらしいです。
で、そんなマイチが続くある日、この「幸福な朝食 退屈な夕食」を耳にしながら通勤していると「このままじゃ今歩いてる道が懐かしくなることなんてないじゃないか!」と、ふと退社を決意。サラリーマンを辞め、作家に専念し、その後の売れっ子作家としての人生を歩んでいきます。

で、このゴールデンスランバーには、そんな強い思いのある曲を起用していくわけです。

 

 

 

で、映画を観た頃の自分はというと、サッカーしながら高校に通っていることに何の意味も見出だせず、学校辞めてサッカーだけやろう!ということを密かに目論んでいる時期でした。
で、結局この映画を観た1か月後には学校を辞め、急ピッチで通信制高校に編入していくことになるのですが、当然変化していく自分に不安も抱くし、周りや世間の目も気になってしまう。

その自分を支えてくれていたのが「幸福な朝食 退屈な夕食」であったとも思います。めちゃめちゃよく聴いてた。
「今歩いているこの道が、いつか懐かしくなればいい」そういう一心で頑張ってたし、今でも苦しいことがあるとそう思ってる。

 

あんまり自分が良い時に聴くものではないです。
どっちかっていうと、辛い時、間違えた時、分かれ道にいるとき、そういう時に流したくなる。

でも、そういう気分の時はこの曲のどこかの歌詞が必ずひっかかる。

「後悔の数、ことは成り行き」のところかもしれないし
「最初は直感、試してみる価値。大成と犠牲、予定通り予定外」のとこだったりもする。
「立派なまがい物、本当な偽物」とか「受け売りの知識、正体見たり」とかに耳が痛くなったりもする。

 

 

成功したという欲求、上手くいかない葛藤、イライラ、希望、とにかく”パワフルに上手く行ってない”というパワーが歌詞や荒っぽいメロディー、ギターで表現されてると思うし、でも上手く行ってようがうまく行ってまいがこの道が懐かしくなりゃそれでいいんだと、わかりやすく乱暴に結論付けられる感じ・・・

作家とサラリーマンの2足のわらじを履いていた伊坂幸太郎さんや、サッカーと学生の2足のわらじを履いていた僕が、この曲に惹かれていく理由もスッキリしている気がします。

で、伊坂さんがその曲をエンディングに使うほどのゴールデンスランバーを、僕が一番好きな映画とするのも、またスッキリしているかも。

 

 

 

 

とにかく好きというか、大事な曲のひとつです。
僕のブログの読者さんには、人生に迷っている人も非常に多いようなのですが、そんな人にも是非聴いてもらいたい。そして観てもらいたい。
いやーいい歌だな。

 

 

偶然と必然。キャッチする努力!

 

 

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