ゆとり世代のプロサッカー選手。丸山龍也のオフィシャルブログ。現在は欧州リトアニアでプレー中。

2015年6月21日

ジャンボジェットは何百回も軌道修正をしている。俺もする。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
jesp


目標にちゃんと歩めてるか、不安になる。

 

ばっちりいいペースで進めているのか。
全然ダメなのか。
向かえているけど、遅い。なのか。
速く進んでるけど、方向が違う。なのか。

 

 

 

・・・・。

 

 

 

 

jet

 

世界中を飛んで駆け巡るジャンボジェット機は、最高クラスのコンピュータで制御されている。
GPSだったり様々な計測器だったりのテクノロジーが発達した今の時代は、基本的コンピュータが弾きだしたデータのもと、航路を進むのだそうだ。

 

 

 

だけどそのジャンボジェット機のコンピュータも万全ではない。その時の天候状態や風、気圧、乗客や荷物の重さ、燃料の減り具合、他の飛行機との航路の調整・・・などなど、例えば同じ成田ーニューヨーク間でも、100回飛べば100通りのフライトパターンが有る。

 

 

 

 

だから、空を飛んでる間、何百回も細かい進路変更や軌道修正をする。
成田を経つときにコンピュータがこれだ!と弾きだした進路からちょっとズレてはまた新しい航路を弾き出し、気圧の変化が激しくなっては修正し、風の影響を受けてはまたそこで新しくルートを組み直すわけです。

 

そうやってズレては戻し、外れては直し、ってしながらニューヨークまで飛んで行く。

 

 

 

 

 

人生もそうだと思う。


計画を練って、目標から逆算して、さあこれだ!今日から頑張る!となってから、それ通りには絶対に上手くいかない。

雨も降る、風も吹く、時にはマジで槍が落ちてくるかもしれない。
お金のトラブルになるかもしれないし、恋人とうまくいかなくて人生に絶望するかもしれないし、病気になるかもしれないし、身内に不幸があるかも知れない。

そういう状況になっても、ちょびちょび修正できるか。それが大事なんだと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

それが出来るなら、逆に言えばちょっとぐらいズレてもいいはず。
面白いと思ったものに飛びついたり、この人と一緒にいたい!って人に近づいてみたり、休みたいと感じた時に休んでみたり。
寄り道して、好奇心のままフラフラしてみたり・・・そういうことをしても、ちゃんと軌道修正が出来れば大丈夫。

 

 

 

 

 

 

 

 

ってのを、俺は情報として知識として知っている。今に思いついたことでも、昨日誰かに聞いたわけでもない。割りとスタンダードな思考パターン。

だけど、その知識が脳味噌に入ってるマルヤマさん、ちゃんと進路変更とか軌道修正できてるのかな?と、どこからか天の声。

 

 

 

 

 

出来ているような気もする。出来ていないような気もする。

 

出来ていないような気がするってことは、今は道草食ってるド真ん中なんじゃないかなーって考えたりもする。出来てる気がするなら、まあそれでいっかとも思う。

 

 

 

 

 

 

まあでも、きっと北にCLがあるんだとしたら、ズレてても北北東とか西北西ぐらいのズレであるはず。南に進んでることは無いだろう、多分。

 

って思ってたから今そう書いたのに、そうやって文字に起こした瞬間、自分は南に進んでる気もしてきて不安になってきた。笑

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

えっと、リトアニアに来て3ヶ月。ここまで10試合ちょい試合に出てる。
この10試合でもし20ゴール決めてたら、多分次の夏には近隣の1部の国の上位クラブでやれてたと思う。
30ゴール決めてたら、セリエAに練習参加ぐらい出来てたと思う。

 

 

 

でも事実として、そうではない。試合には出てるけど、活躍したとは言いがたい。
シュートは1試合1本は打ってる。そのシュートをキーパーの届かない所に取れない強さで蹴る技術がないわけではない。すげえシュート決めた経験だってあるんだから。

だけどそれを発揮できてない。その発揮できてない積み重ねの毎日だから、俺にセリエAの練習参加の話は来ない。

 

 

 

 

 

これがスポーツにおいて、歳を重ねるほど選択肢が小さくなる・・・ということの証明だ。3月の俺には見えない選択肢がいくつかあった。

30ゴール決めてる俺、10ゴール決めてる俺、5ゴール決めてる俺、無得点の俺、試合に出てない俺、チームと契約できなかった俺、サッカーを辞めてた俺、死ぬ俺。
その無数の選択肢の中から、多分中の中ぐらいの選択肢を掴んだと思う。序盤はベンチにも入れなかったけど、今は連続スタメンで試合に出続けているという選択肢。

 

 

 

 

 

実は、当たり前すぎて霞んじゃってるけど、ヨーロッパで試合に出てる以上、目の前に無限の未来がむちゃくちゃに広がっている。
それは実際にこっちに来てわかったこと。マジで、自分が毎試合結果を残しさえすればいくらでも上に行ける。

明日から俺が打つシュートが全部ゴールに入り続ければ、多分間違いなくCLには行ける。2本に1本でも行けるはず。
3本に1本でも、もっとパスがうまくなればCLには行ける。
4本に1本でも、パスに加えて今の2倍走れればいける。
5本に1本でもパスと運動量に加えて戦術理解度も高まれば絶対行ける。
6本に1本でも、10本に1本でも、20本に1本でも・・・・

 

 

 

 

だけど、現実入ってない。0本。そしてこの無限の未来は、毎秒毎秒少しずつ狭くなっていっている。

多分30歳になる頃には殆ど可能性は消えてるだろう。そしてその可能性は狭くなることはあっても、広がることはない。
狭くなりきって扉が閉まらないうちに、この夢への地獄ロードから抜けださないと、夢は叶わない。

 

 

 

 

 

 

 

今、少し後悔している。もっともっとやれたんじゃないかと思ってる。

ていうかやれた。

「生活するのでいっぱいいっぱいだから」という理由をつけて、努力を怠った自分がいた。
反面、「生活するのでいっぱいいっぱいだけど、自分のできることはしっかりやろう」と、コツコツ積み重ねた自分も確かにいた。

客観的に見てもう少し出来たはずなのは間違いない。もっと怠け倒したバージョンの自分にもなる可能性はあったから、そういう意味ではプラスだけど、もっと努力し倒したバージョンの俺になることだって無理じゃなかったから、そういう意味ではマイナス。

 

 

 

 

 

 

 

だけどまあ、人生に失敗はない。
俺が全日制高校に進まなかったのも、定時制高校に進んだのも、定時性を辞めて通信制に行ったのも、今となって振り返れば、どの道を選んでも大した差なんてなかったと思う。
その時その時はそれなりに悩んだし、それなりに迷ったけど、今となってみればどっちに行ったって同じことだったと思う。
あの時は俺の今後の人生を左右しかねない、なんなら生きるか死ぬかみたいな気持ちで選択してたけど、こう振り返ってみると別に何してようが大した問題ではないかなって。

 

 

 

 

もし俺が・・・いや、もしじゃなくて確実に、俺は今以上のキャリアはサッカー選手として必ず掴むと思う。ここで終わるってことはない。
で、今以上のステージでプレーしてる俺が、今の俺を見て「FKタウラスの3月〜6月で点を獲ったかどうか?」なんて、大した問題じゃなかったと思うはず。

 

これは「あの時の苦い経験があったから今がある」って思考よりも、もっと超越してるというか、上から見てる考え方かなって思う。どっちでも一緒だった論。

 

 

 

 

冒頭の飛行機の話に戻る。


 

俺は、当初のプランだともっと活躍する予定だった。ていうか詐欺られる予定でもなかった(笑)

だけど、事実としてそうではない自分になってしまった。
だけどそれを後悔してもしょうがないし、未来の結果を出した自分から考えれば別に大きなミスでもないから、あんまり気にしない。

 


大事なのは、ここで航路をしっかり修正すること。

思い通りに行ってないのはふつうのコト。そこで直さないと、ニューヨークに行くはずがバミューダ・トライアングルに巻き込まれて消えてしまうハメになる(笑)

 

 

 

 

 

もっともっと言うと、CLに出られなかった自分・・・つまり結果を出さなかった自分からしても大した問題でもないと感じると思う
結果が出なかった時に改めて過去を振り返って、「あーあ、リトアニアの3月から6月でもっと活躍しとけば俺はCLに出て大金持ちだったのに・・・・」とは思わないはず。

点決めててもCL出てたし、CL出てないなら点決めてても出てないだろうし、本質はそこにない。


 

 

 

多分嘆くとすれば、人生の軌道を修正できなかったことは嘆くかもしれないけど、一個一個のミスや選択なんて別にどっちゃでも良かったって感じるに決まってる。

だって現に今、自分が小学生や中学生の時にやった選択や判断は、どっちゃでもよかったなーと感じるから。ジュニアユースのクラブを親に受けさせてもらえなかった時点で、もう俺はプロにはなれないと思ってたあの頃の丸山龍也、あほだなあ。
だけど、なんだかんだプロサッカー選手になりたい!ってぼんやりした目標に向かって軌道は修正して来たから、それは自分で自分を評価してあげたい。

 

画面の向こうのあなただってそう。好きな子とデートするときに何着てくかとか考えたりもしたあの頃・・・どっちのTシャツ着てたって、結局同じ人生だったと思うでしょ?(笑)
その時は運命を左右するようなデッカイ選択も、過ぎてみたらハナクソぴーーんです。

 

 

 

 

 

 

 

 

ズレてようがズレてまいが、一生懸命やることが大事なのだ。一生懸命やった先には目標を手に入れた自分がいるし、一生懸命やった先に失敗しても、まあいっかって思ってるはずなんだ。
どっちのTシャツを選んだのかじゃなくて、Tシャツを選ぶことに本気になれたかどうかが大事なんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

本気で選んで、本気でぶつかって、ミスったり失敗したり負けたり泣いたりしたら、軌道修正、進路変更。そうやって積み重ねていきゃ多分ハッピーだぜ。

 

 

 

 

あんまり気張らず、気楽に。どっちでもいいんだよ、はは。

七転八起とか三歩進んで二歩下がるとかだとなんだかネガティブだから、五右進み、五左!(造語)みたいな気持ちで歩んでいこう。笑

そんなことを思ったブログでした。Twitterから来た皆さん、ファボするならリツイートもしてね(切実)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加