ゆとり世代のプロサッカー選手。丸山龍也のオフィシャルブログ。現在は欧州リトアニアでプレー中。

2015年6月20日

母猫探して三千里・・・

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jesp


俺に何か才能が一つだけあるのだとしたら、恐らくそれは「人生をドラマチックに生きる才能」だと思う。
何をしても、それなりのエピソードが付きまとってくるし、そのドラマチック加減で酸いも甘いも経験してきた。

 

 

きっとそのドラマチックはこれからもそうだし、そして今日もそうだったんだと思う。

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子猫ちゃんを拾いまして。

 

マッテオ(イタリア人)とモハメド(セネガル人)、あとテスト生のママドゥ(セネガル系フランス人)と、夜飯を食べたあとに公園でぶらぶらしてたら、道のど真ん中で轢かれそうになっている子猫ちゃんを発見。

交通量の多い時間帯で。今にも目の前で轢かれるんじゃないかって勢いだったから

 

 

俺「オーーーーマイガアアアアアアアアアアッ!!!!!」
マッテオ「マンマミイイイイイイアアアアアアアアアア!!!!!!!!」

 

 

と叫んだ。マジで轢かれそうだったから。
そいで走ってって、保護。ちっこい・・・

 

 

 

子猫ちゃんは先週産まれましたみたいなサイズ感。ブルブル震えてて、冷たい。それで顔は目ヤニ鼻クソだらけ。
とりあえず保護したものの、周りに母猫の姿は見えず・・・。

 

 

 

 

 

 

 

モハメド「マル、お前は日本人だから持って帰って食べるんだろ?」

「食べねーよ。猫食べんのは中国人だけだよ(知らない)」

 

 

マッテオ「うーむ。でも、これどうする?」

ママドゥ「ホテルに持って帰る?」

俺「それは厳しい!」

マッテオ「とりあえずカロリーナ(マッテオの彼女)に飼うか聞いてみるよ」

 

 

 

 

 

・・・・・(30分後)・・・・・

 

 

マッテオ「カロのお母さんが、もし猫連れて帰ってきたら代わりにカロを追い出すって苦笑」

モハメド「oh..マンマミーア・・・」

マッテオ「でも、ここに置いてったら多分こいつ死ぬよ・・・」

俺「そうだよね・・・くっそ」

 

 

 

 

みたいなことを話しあってみた結果。

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ブルブル震えてるし、とりあえず抱っこして持って帰ってきてしまった。

で、こういう状況になると、なんだかんだ処理を任されるのは俺!(世界共通)
知らぬ間に俺が面倒見てることになってしまってる。なんなんだろう、この困ったときはマルに押し付けとけってキャラ。知ってたけど!

 

 

ということで、ドライヤーであっためたタオルで包んでぬくぬくさせたら、子猫は俺の胸元ですやすや休み始めた。

 

 

 

 

その間に色々調べる。貰ってくれる人がいないかな?とか猫の飼い方とか。

 

 

 

 

 

調べてみると子猫を飼うのって、マジ難しい。

その昔、俺が5歳ぐらいの頃。横浜もめちゃくちゃ寒くて大雪が降った日に、当時住んでた家の前に、6〜7匹ぐらい子猫が捨てられていたことがあった。段ボールに入れて。

本当に産まれたばかりって感じ。当時のミニサイズな俺で、手のひらサイズに感じていた。
病院に連れて行ったり、色々したんだけどやっぱり弱ってたのか、結局1日1匹ぐらいのペースで死んでいったのを覚えている。やっぱり難しかったんだな、飼うの。

 

 

 

その時の死に方って朝起きてたら冷たくなってたとかじゃなくて、段々ノラリクラリと目をパチクリして、結局最後は目が開かなくなり、死んでいくみたいな。
お母さんと一緒に、がんばれがんばれってずっと隣で言いながら、撫でてあげたりしたんだけど死んじゃって、未だにあの時のことを思い出すと心がとても痛む。

 

 

 

それ以来、俺は結構動物を大事にする方になった。

なかなかヤンチャな少年時代だったけど、周りが犬をいじめて遊んだり、虫を殺してたりしても、絶対一緒にやらなかった。

虫で遊ばなかったといえば嘘になる。森や公園で捕まえたりはしたし、セミなんかは投げて友達を驚かしてみたりもしてた。飼ってた鈴虫やカブトムシを死なせてしまったこともある。

 

 

だけど、アリの巣を壊したりとか、カマキリの腕をもいだりとか、メダカを天日干しにしたり、そういう遊び方は男子ならなんだかんだ一度はやったりするけど、マジで俺は一回もしたことない。周りがやってても止めてたレベル。

 

 

 

っていうのは、この子猫事件が大いに関係してる。
それぐらいマジでインパクト強かった。命は大事にするようになった。

 

 

 

そんなことを思い出しながら、引き続き子猫の保護の方法を調べる。

 

 

牛乳は飲ませちゃダメ、タオルは爪に引っかからないもの、自分で体温調節が出来ないから湯たんぽを作らないとダメ・・・知らないことだらけだ。
死なせちゃダメだからそんなのを読みながら勉強して、砂糖水を作って、自分の部屋のタンスを取り外してベッドを作って、ペットボトルにお湯を注いだものをタオルで巻き、湯たんぽを作る。

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手間がかかる。猫なんてほっといても死なないイメージあるけど、子猫はほっといちゃダメなんだ。

っていうかそもそも、子猫って自分で排泄もできないらしい。はじめて知った。
だからYouTubeで猫の排泄の仕方を調べる。

タオルでお尻をグリグリとマッサージして、うんちやおしっこを出させる。マジで知らないことだらけで、びっくりする。

 

 

 

 

 

 

時を超えて15,6年前に子猫を捨てた人間に腹が立つ。

 

 

自分で排泄も出来ない赤ちゃんを、段ボールに入れて冬の日にほったらかすってどんな神経してるんだ。
しかも、もともとの猫は多分自分の家にいるんだろう。
赤ちゃんを何匹も産んだお母さんから、その赤ちゃんを取り上げてどっかに捨て、自分はその悲しい気持ちのお母さんを飼い続けるのか。狂ってる。

 

 

 

 

 

 

 

 

とか思ってると、アフリカ人コンビはどっかに行っちゃった。笑
いつも思うけど、アフリカ人はなんだかこういうのにとても非情だ(笑)冗談や差別抜きで、どっちかっていうと感覚は動物に近いものがあるんだなと思ったりする。

 

 

 

 

 

マッテオ「マル、日本に持って帰れないのか?」

俺「いやーーー厳しいよ・・・」

マッテオ「マルが日本に連れて帰れれば、全部オッケーだけど」

俺「ちょっと待って!俺が飼うの?それは勘弁してくれよ〜」

という会話がスタート。

そんなこと言いながらも、一応Googleで猫の連れて帰り方を調べてみる。
どうやら色々手続きを踏めば飛行機には載せられるらしい・・・うーむ。でも産まれたばかりっぽいし、高気圧とかに耐えられるかな・・・

 

 

そしてそれを調べてると、話は名前に。

こういうのに名前つけると情が湧いちゃうからつけちゃダメだ、飼ってくれる人を探さないと・・・と思ってたつもりなのに

 

 

マッテオ「名前はナルトにしよう、マル!・・・ってか白と黒だからユーベだこいつ!ファック!(マッテオはロマニスタ)」

俺「ナルトは嫌だよ(笑)ユーベだからテベスにしようよ、それともモラタがいいかな?

マッテオ「モラタは移籍しちゃうよ。ポグバにしよう」

俺「ポグバかわいくないよwリヒトシュタナーでしょ、ビダルでしょ」

マッテオ「おお、ブッフォンにしよう!ブッフォンなら最高だ!」

俺「ブッフォンいいね!でもバルザーリもいいなあ」

 

 

と、気がつけば2人で大盛り上がりして名前決めはじめた(アホ)。

 

 

 

 

 

で、子猫ちゃんは湯たんぽであったまったからちょっとお昼寝してたんだけど、起きてよちよち歩き始めた。で、クビをキョロキョロしながらひとこと。

 

 

 

 

きゃあああああああ・・・

 

 

 

 

 (T_T)

 

 

泣きそうな声で鳴き始めるバルザーリ(違)。


しかも彼の目には涙が。
猫が悲しくて泣くのかはわからんし、もしかしたら目ヤニで涙が溜まってるのかもしれない。でも、事実としてか細い声で鳴きながら、目に涙を浮かべている子猫ちゃんがそこに・・・・

 

 

どう考えてもお母さんを呼んでいる。寂しいのは間違いないだろうな。それを見た俺とマッテオは決意した。うんやるしかねえ。

 

 

 

 

 

 

 

っちゅーわけで、俺とマッテオで、母猫を探しに街に繰り出すことに。

 

 

 

 

 

 

どう考えても、誰が飼うよりお母さん見つけるのが一番いいよねってわけです。だから、子猫をタオルにくるんでいざ街中へ。母猫見つかるといいな。

 

 

ただ、歩いても歩いても簡単に母親なんて見つかるわけない。
っていうか、猫自体全然見ない!たまに猫見つかって、とりあえず近くに置いてみるも、匂いだけ嗅いで逃げられちゃう。お母さんじゃないみたいだ。

ちょっとその辺にほったらかして様子を見てても、寒いからかしんないけど全然子猫が動かない。なんだかこのまま死んじゃいそう。

 

 

 

 

 

 

うーむ。これは厳しい。見つかりっこない。無理だぞ。
大体、今の時代ケータイがなかったら人を探すのだって難しい。なのに、どこに住んでるかもわからない猫の母親を探すなんて、ミッション・イン・ポッシブルですがな。

 

 

 

 

 

 

 

ただ諦めても仕方がないから、歩き続けて探しまくる。
にゃーとかごろごろごろとか、猫っぽい声だしてみたりするも、やっぱり全然見つからない。

 

 

 

 

これはもうホテルに持って帰って、誰か飼ってくれるリトアニア人を探すしかないよね。って話をマッテオにとする。
それで飼う人が見つからなかったら、俺が猫の健康診断して、税関とか検疫クリアして日本に持って帰るしかない。俺はそう覚悟した。

 

 

 

 

 

 

 

 

もう帰ろう。そうやってホテルに歩を進めてる。いやーとりあえず明日病院行かないとね、ミルクも買わなきゃ。いくら掛かるんだろう、お金・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

とか言ってた・・・・その時!!!

 

 

 

 

 

 

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いた。母猫。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお

 

 

同じような色模様の猫がいたから、試しに近くに置いてみたら寄ってきた。

そしたら子猫が、死にそうだったのにピンピンし始めた。

 

 

猫の言葉はわからないけど、わからなくても母猫と子猫がめっちゃ嬉しそうなのがむちゃくちゃ伝わってきた。こっちも嬉しい。うおおおおおおおおおおおお

 

 

 

 

 

 

 

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しかも兄弟猫もいた!

こいつが全く同じ模様だったので、もうこれは家族で間違いないと確信。兄弟猫も嬉しそう。

人間の匂いがついたら母親が育児放棄する・・・なんてのもネットに書いてあって、マッテオともそれを心配してたけど、どうやら問題なさそう。

良かったよかった。

 

(※謎にお父さんと言ってしまったのは気にせず。w)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マジでよかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どんな飼い主を見つけるよりも、家族と暮らすのが一番いいと思うし、結果そうなったことがとても嬉しい。
動物だからって、親と離してペットショップで売ったり、人にあげちゃうのはやっぱ違うな。
親離れするまで家族と暮らすのが一番いいんだよ、それは多分すべての哺乳類共通なはず。そんなことも頭をよぎる。

 

 

 

 

 

 

マッテオとは、母猫が子猫に近づいていき、そのあと一緒に歩いていくのを見て、ゴールを決めたかのように大騒ぎ!そして豪快にガッツポーズした。

スクデット獲ったみたいな気分だった。歩きまわってよかった。マジでよかった(2回目)

 

 

 

 

 

タウラゲは小さい街だけど、そんな中でも母猫を探すってのはやっぱりめちゃくちゃ難しい。

っていうか不可能に近いはず。街も暗くなってきてたし、俺はどんな確立を引いたんだろう。凄まじい。ミッションインポッシブルをミッションコンプリートです。

 

 

 

でも、それを見つけちゃうのが俺の人生なんだよね。

 

 

ナルシストっぽいけど、でもホントの本当にそういうこと。こういうことは俺の人生では当たり前に起こっていく。詐欺事件の時だってそうだ。だだっぴろいベオグラードの中から、探偵みたいに詐欺師を嗅ぎまわって自分で捕まえた。

 

そう、俺の人生はいつもドラマチックなのだ。常にミラクル。これが俺も生き様。うん、マジで。

 

 

 

 

 

 

子猫ちゃんは俺に拾われてよかったと思う、多分俺以外が拾ってたら母猫なんて見つけられてないよ。運が良かったねえ。
これからも厳しい生活が続くと思うけど、野良猫として逞しく育っていって欲しい。

 

 

 

 

そういうわけで、とてもハッピーな気持ちになった素晴らしい日でした!いいことしたなー!

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