ゆとり世代のプロサッカー選手。丸山龍也のオフィシャルブログ。現在は欧州リトアニアでプレー中。

2015年2月16日

サッカーを続けて幸せになる方法

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jesp


古代ギリシアの哲学者・アリストテレスは『ニコマコス倫理学』において、 幸福とはだれもが求める目標である、その特徴は、それが究極目標であること、つまりもはやそれが何かほかのものの手段にはなりえない、という点にある、と述べた。

つまり幸福は、それ自体のために求められる最高善であるとし、自足的で永続的な状態である、と見なした。

幸福が最高目標、永続的であるのに対して、実生活の具体的な活動の過程で得られる快は安定性も永続性も欠いている。とし、幸福主義をとなえた。

 

 

 

 

人間は幸せを追い求めていく生き物。なので、サッカーを続けていく中でも当然幸せになる方法を模索する必要があると思う。

 

自分が過去であった人達を振り返ると、幸せな人よりも幸せでない人の方が多かった。時に幸せを感じても、日常的に幸せだと思えている人がなんと少ないか。その割合は日本人である場合に、より高くなる。

 

 

自分がサッカーを通じて成長するために、いろいろな人にいろいろな話を聞いた。その中で幸せがテーマの話を聞かせてもらったことも何度もあった。幸せになることは全てに繋がっている。

 

幸せになるにはひとつのポイントがあって、「自分を自分で受け入れられるか」「自分を誰かに受け入れてもらえるか」というのところがファクター。(最近読んだ「嫌われる勇気」のアドラーは、自分を誰かに受け入れてもらうというのは他者の課題であり、自分が考えるものではないとしていたけど)

 

 

自分を受け入れる。

人は未完全であり、既に何かが足りないため補いあってこの地球に共存している。この事実を認めるのは実に難しい。自分は足りない、自分はできない、自分は劣っている。それを受け入れることは痛みが伴うものだけど、それが出来た時に初めて幸せになれる。

 

サッカーは難しい。サッカーを出来る喜びを噛み締め幸せな日々を送るためには、今いるステージの自分を受け入れることがマスト。だけど、上を目指したり相手に勝とうとしたりする中で、幸せになる意味では本質的にズレた思考に陥ることが多々ある。病む。ツライ。苦痛。鬱。

 

 

 

それでもその「通用しない自分」「勝てない自分」「評価されない自分」を受け入れ、やるしかねえなと思えた時、サッカー的に成長できる・・・というのが経験則。

弱さを認められる奴がほんとうに強い。

 

 

 

 

ただ、これはサッカーをする中での幸福論であり、人間としてヒトとして男としてオスとしての幸せというのは、素敵なパートナーと子宝に恵まれ、80年余りの人生を十分に味わうことだと思う。

 

そうなった時、現実的にサッカーのハードルはもっと高くなる。ましてや海外でプレーするとなるとその負荷は大きい。

異国の地で、自分の足ひとつで、家族を養っていくだけの給料を得る。それでいて、これからもサッカーでメシを食い続けるために成長しなければならない。三十路を過ぎれば体力的にもキツくなるし、衰える自分と成長する自分のヨーイドンに勝たないといけない。

 

 

もうサッカーでは無理だと判断し、家庭を優先しようと現役を退くのもありだが、それは必ず少しばかりの後悔が付き纏うものだと思う。トコトンまでやりたかった後悔を受け入れるには、きっと多くの時間が必要になる。

 

かと言ってサッカーで大金を得ている人が、必ずしも幸せかというとそうではなくて、そうなったとしてもピッチ外での問題は様々。

 

 

 

そう考えると、サッカーをやりながら幸せになるというのはなんと難しいことなんだろうと考えさせられる。選手としても幸せ、人間としても幸せ、旦那としても父親としても幸せ。

 

 

 

 

 

でも、俺にはちょっぴり、ちょっぴりだけその自信がある。

 

 

 

自分が片親だったこともあるし、もう本当に数々の困難と向き合ってきた。

それでマイナスになったことってたくさんあるけど、最近感じるのは自分が経験してきた全てのミッションは「サッカーやりながら人として幸せになる」ということのためにあったのではないかと。

 

 

 

そう考えると22年間で、何度もぶっ飛ばされてきた幾つもの壁が愛おしくも感じるし、乗り越えてきて自分を誇りに思う自分もいる。だから、俺ならそれが可能じゃないかって思う。今の俺じゃ難しいけど。

 

 

 

 

多分、CLに出るのは一匹狼じゃ不可能。

色んな人の色んな支えがあって、なおかつ自分も幸せのパワーをもらいながら挑んで、はじめて挑戦権を得れる。そんな舞台だと思う。

苦虫を噛み潰す思いで、臥薪嘗胆石の上にも三年スタイルでは、俺程度の才能じゃ届かない。

 

ポジティブなパワー・オーラ全開で行くことで、道が広がる舞台。そんな所じゃないかなあ。

 

 

 

 

まだサインできない。難しいね、ヨーロッパでプレーするのは。

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