ゆとり世代のプロサッカー選手。丸山龍也のオフィシャルブログ。現在は欧州リトアニアでプレー中。

2014年10月25日

運命とかパラレルワールドとか

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今日は朝からビックボスと共に、例のローカルホスピタルへ。

指に巻いてる薬を取り替えるみたいだけど、二人で仲良くトラックに揺られて向かいました(笑) と思いきや、何故か高校サッカー?的な物を少し観戦することに。

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00261024-231455-83695880.jpg チームメイトのウッチーラ(33歳)がアシスタントレフリーやってました。 子供も奥さんもいるから稼がないとね。

 

なんか試合前のミーティングやら独自の体操やら、コーチの足触ってお祈りしてから試合にいくやら、整列してからピッチに入る時はひとりひとりボールに思い込めてから入るわで、ルーティンやたら多かったです。

 

日本の高校サッカーの慣例?とかも滑稽に思える部分があったりしますが、本人達はいたって真面目。意味のないことなんてないけど、意味なくね?って思っちゃうけどやっぱ意味あるのかな。

試合はスーパー下手くそだけど、見てるとそれなりに面白い! サッカーの面白さはスキルレベルだけではなくて、他のところにあるのです。下手でも本気でやってりゃ観客はアツくなるのよ。

 

 

まあ試合観戦はそこそこに、ローカルホスピタルへ。

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道が混んでて、トラックに揺られ2時間半。ついたらついたで2時間ぐらい待たされて、iPhoneに入れてた「僕たちと駐在さんの700日戦争」を見終わってしまいました。

市原隼人若くてイケメン。そういやこの前IKEAで会ったんだよね。こーたろーさんが喋ってた(笑)

 

映画見ながらほんでほんでほんでずいぶん待たされ、出て来たのが上の緑色のやつ。

前回より色が明るくてカレーの匂いします。 ていうかグリーンカレーじゃね〜の?これ。

00261024-231457-83697241.jpg これをコットンにとり、スペシャリストによって指に巻かれ、その上から葉っぱをくるくるして、バンテージで固定しました。

00261024-232435-84275562.jpg なんか指がデカくなってるのは気のせいではありません(笑)

おかげでクロックスに足入らなくて、変に圧迫して余計痛い。笑 まあこれ巻いて終わりだったんですが、なんと今日は診療の合間に、このスペシャリストに占いしてもらいました。

12歳の時に手を怪我しただろ?(オーバーヘッド失敗して手首折ってます笑)とか、彼女とか家族とかそれなりに身の丈を当てられたあと、

 

 

⊂((・x・))⊃「お前は近い未来、必ずナショナルチームに入る」

 

 

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日本?って聞いたら日本って言ってた。マジかよ。

 

 

こいつには散々やられてきた俺。

ワンショットで治してくれなかったし、何回も指引っ張られたし、オイル塗られて葉っぱ巻かれて、散々痛いことされた挙句治らなかった。こいつがしっかり治してくれてたら全身麻酔もなかったかもしれないし、あんな怖い思いもしなくてすんだし、ていうか金もかからなかったし周りにも迷惑かけなかったかもしれない。そもそもこの変なクリーム塗るのに通院してるのも結構めんどくさかったりするし、本当にこれで治るのかという不安もあるし、ていうか治らねーだろって蔑みの視線で見てたりもしたけどこいつ良い奴だな!!!!!!!!

 

俺は信じる。こいつを信じる。こいつと指を100%のコンディションにして復帰する!!!!

 

 

 

どんなに悪いこととか嫌なことされても、なんかその人の良いところとか見えると信じちゃたくなっちゃって結局許したりする丸山さん。優しすぎるがゆえに周りをダメにすると批判する友人も多々・・・

今回もダメ男子っぷり発揮しそう。だって俺、このスペシャリストのこともう良い奴だと思ってて信頼度100%だもん!あんなに騙されたのに!抱かれてもいいぜ!!(あいつが散々痛い目に合わせたのを申し訳なく思い、俺をヨイショしてゴキゲンとってる可能性は大)

 

 

 

 

 

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ほんでのんびりニコニコ帰ってきたら、タイリーグでプレーする和田さんから電話がかかってきました。

和田さんはタイで俺の面倒を本当に良く見てくれたいい兄貴です。和田さんがいなきゃタイで半年近く粘ることなんて出来なかった!

 

なんでもタイで俺が練習に参加していたチームと、明日ディビジョン1昇格をかけたプレーオフで当たるそうで、選手の特徴とかを聞きたかったようです。

 まあそんな話はそこそこに世間話で長電話。色々と情報交換もできて、有意義なお電話タイムでした。

 

 

 

 

 

 

 でも、電話を切った後にふと物思いに耽ってしまうことに。

 

 

 

 

 というのも。

 

 

 

 

僕はタイで相当粘ってました。2度の前十字靱帯断裂から復帰したばかりで2年のブランクがあり、コンディションは最悪。が、なんとしてでもプロサッカー選手になりたくてと乗り込んだタイ。FTAのメンバー10人ほどで乗り込んだものの、またひとり・・・またひとりと帰国していき、とうとうタイに最後に残ったのは俺だけ!

それでもトライし続けられたのは、和田さんやその他に支えてくれた人の応援やサポートあってのものです。全てに感謝。

 

 

 

当初は1チームだけの練習参加で1週間ぐらいしたら帰ってくる予定でしたが、結局粘りに粘って半年近く13チームほどにトライしました。その話も今度ながながと書き溜めておきたいな・・・笑いあり泣きありのエピソード満点。

 

 

 

その13チーム目。寮に住んで毎日チームメイトと飯を食いながら、登録の締切迫る中で練習に参加し続けてました。しかしなかなか契約の話にはならず、周りのアフリカ人がどんどん首を切られて入れ替わっていく中で、どうにかチームに残っている状況でした。

 

そんな中で頑張ってはいたものの、膝のコンディションも悪く、満足なプレーを見せられない日が続いてました。が、徐々に自分のプレーが出来るようになりようやくサイドバックとしてチームで存在感を出し始めてた頃です。

 

練習中にゴール前へスライディングで飛び込みましたが、ボコボコのグラウンドでスライディングがうまく滑らず、大きな音とともに怪我をしました。

 

本当に凄い音がしたので僕は3度目の前十字靭帯断裂を覚悟し、怪我をした直後にはポロポロと涙も出てきました。ですが、冷静になってみると怪我をしたのは足首だと気付き、心から一安心。

もし仮に切れてたら左足には移植できる腱が残っていないので、右足の膝から移植しなければなりません。そうするとリハビリは従来の8ヶ月コースじゃすまないし、引退も考えるところ・・・そう考えると足首で本当に良かった。

 

 

 

 

ただ、このタイミングで怪我をしてしまったことで、どこか「俺はこのチームにいちゃだめなのかな」という気持ちになり、メンタルは相当ブルーになりました。

もう異国でひとりで粘って張り詰めていた糸もぷつんと切れ、結局ネガティブ全開な俺は、チームメイトには何も言わず荷物をまとめてバンコクへ帰ることに。(でもこの時のチームメイトやスタッフ、さらにはサポーターの人たちも未だにfacebookで連絡をくれます。みんな良い奴だった)

 

バンコクへ帰って病院に行くと、すぐに車椅子が用意されました。そんぐらいの怪我。

結局その後タイには2ヶ月近くいましたが、帰国まで満足に走ることもできないぐらい痛かった捻挫というか靭帯損傷でした。

 

 

 

 

 

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「実は怪我をした日の朝に、代理人のもとへ監督から契約したいという連絡があったんだよ」

この話を聞かされたのは、日本に帰国してから何ヶ月か経った後です。

これを聞いた時は本当に驚きました。俺、プロになれそうだったのか。

 

 

 

あんなにあんなにあんなに粘っていたのに。お金がなく、60円の電車代ももったいなくて1時間歩いて移動してたりしたのに。お腹が空いても食パンしか食べないで頑張ってたのに。

 

最後の最後にもうひと踏ん張りできなかった。

 

これがあの時あの瞬間の俺が、プロサッカー選手になれたかなれなかったかの違いでした。あと1日粘れなかった。

そう考えるとです。

まさしくあの日のあのプレーは、マルヤマリュウヤというちょんちょろぴーおっぺけぺー男子の人生のターニングポイントになっていたと思います。

 

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もし、怪我してなかったらあのチームのユニフォームを着て、今シーズンプロとして戦いながら、プレーオフを和田さんと戦っていたかもしれない。

そうすればスリランカに来ることはなかった。

そうすれば今俺が悩んでいる様々な問題に、頭を抱えることもなかったかもしれない。

でも怪我したおかげでたくさんの人と出会えたし、

人生でサッカーが一番うまくなったのは、タイから帰国してスリランカに来るまでにFTAでトレーニングした半年間だと胸を張っているぐらい、上達しました。

タイにいたらそういう上手さは身につかなかったかも。

タイにいたらいたで違う悩みにぶつかっただろうし、そもそもチームでうまくいってないかもしれない。

でももしかしたら昇格して、年明けからディビジョン1でプレー出来たかもしれない。

でも、そこまでの選手で終わったかもしれない。

 いや、もっとうまくなってるかも。

満足行く人生を歩めているかも。

 

 

 

たらればはこの世界にないとはよく言ったものでに 、「もしも」の話をするとキリがないですが、そんなことを思わず考えてしまう1日でした。

 

 

それが運命なのかもしれないし、パラレルワールドの自分に思いを馳せても、ただの空想でしか無い。

でも、人生ってちょっとした歯車でどんどん変わっていく。それは間違いないと思う。

そのちょっとを、自分の思い描く方向へ引き寄せられるかどうかは、月並みな話だけど努力とかそういう差なんだなと思います。

 

でも前十字と内側の靭帯断裂以上に、そのタイでの怪我は「してよかった」って思える怪我です。マジでこの半年で得たものたくさんあったからな。

 

 

 

 

スリランカに来てよかったって思えるかどうかは、今からの俺次第なのです。

 ナショナルチームに入るって占いが正解かどうかも全部俺次第!こっから歯車をいい感じにチューニングしまくってく。ネガっぽいブログですが、そうでもないです。いつもどおり。がんばろ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とか言いながらまだまだ歩くこともままならん!!(笑)

英語と体幹。やろ。

 

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古巣(?)プラチンブリユナイテッドと、和田さんのフアヒンシティの試合は明日です!要チェック!

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